【DX基本編】DXにおけるメリットとデメリット
これまでDXについて記事を作成してきました。
こちらも記事を掲載しておりますので、是非ご参考ください。
・DXとは
・DXとデジタル化の違いについて
今回はDXを推進するメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。
目次
DXにおけるメリットとは
DXを推進することによるメリットとは、
業務の効率化、グローバル市場への移行、変化への対応、ビジネスモデルの創出など様々な面で挙げられると思いますが、最大のメリットは「企業の目指すべき姿」を考えるきっかけだと思います。
一つずつ見ていきましょう。
業務の効率化
アナログ業務からデジタル業務へシフトすることで生産性の向上が見込めます。
再現性のある業務であれば、効果的に工数を減らす事が出来、資産をデジタル化する事で、物理的な場所(サーバールームや資料保管場所など)が不要になる為、場所を選ばずに仕事ができるようになり、環境の変化に柔軟に対応する事が可能になります。
例
アナログ業務
- 設計書や契約書が紙でしか存在しておらず、職場でしか確認作業ができない
デジタル業務
- 必要書類が電子化されており、職場外からでもアクセスができる
グローバル市場への移行
対面での販売からデジタル上での販売へシフトすることで日本市場だけでなく、グローバル市場でビジネスが検討できるようになります。
多言語対応を進める事で、これまでの製品・サービスがグローバル市場で喜ばれる可能性もありますし、日本だけで見ると人口減少の流れがありますが、世界で見ると人口増加が続きますので、より広いマーケットでビジネスの検討が可能になります。
例
対面での販売
- 物理的な移動制限があり、直接モノ・サービスとお金のやり取りが発生する
デジタル上での販売
- 商品・サービスの説明段階からオンラインで実施でき、オンライン上で決済ができる
変化への対応
テクノロジーの進化により、日々生活も変化しています。身近な例だとスマートフォンの活用が当たり前になってきました。
テクノロジーの進化に合わせて、企業も進化していかないと顧客の定義が変わってきている事に気付けなくなってしまうかもしれません。
変化への対応としてBCP(事業継続計画)も挙げられます。
大型の自然災害が発生した際に、事業がストップしてしまう企業とストップしない企業では、大きな差が生まれてしまうことになると思います。
例
変化に対応しずらい
- 顧客の行動が変化していることを意識できておらず、従来のやり方を続ける
- BCPが検討できていない
変化に対応しやすい
- 顧客の行動がデータ化されており、どのような変化をするか予測が立てられる
- 行動に合わせた施策が検討できる為、自社の打ち手に対してPDCAが回せる
- 何も起こっていない平次からBCPを検討することで、業務の効率化、プロセスの見直しができる
ビジネスモデルの創出
上記と連動しますが、
DXを進めることで新たな顧客定義やサービスの探索、自社製品・サービスの深化が可能になります。
例
DXを推進しない
- 従来の仕事の仕方を変えず、経験と勘でビジネスを進めていく
DXを推進する
- 顧客の行動や自社での行動をデータ化して分析する事で、経験や勘に頼らない判断ができるようになる
- データを活用することで、これまで見えなかったビジネスのヒントが得られる可能性がある
DXにおけるデメリットとは
DXとは企業の目指すべき姿に向かう変革の為、短期間では終わらず長い年月が必要となります。
その為、DX推進における短期間での費用対効果を考えるとコスト面がデメリットになると思います。
具体的には、
サービス・システムの利用・刷新費用、DXを推進するメンバーの人件費が、大きく占める事になると思います。
加えて、変化を嫌う従業員を説得する為の労力もデメリットとして挙げられると思います。
まとめ
これまでDXにおける様々なメリット・デメリットを見てきました。
最後に最大のメリットについて触れたいと思います。
弊社が考える最大のメリットとは「企業の目指すべき姿」を検討する機会が得られる事です。
DXを推進する理由とは、
「企業の目指すべき姿」に近づく為だと思います。
その姿が描けていない状態でDXを推進するのは、
ゴールなく走り続けるのと同様で、とても困難な状態に陥ってしまう可能性があります。
なぜDXの取り組みが必要なのかを、目指すべき姿に向かう為だと伝える事で、
デメリットで紹介させていただきました、「変化を嫌う従業員への説得」は機会・頻度が減っていくと考えております。
短期的な費用対効果ではなく、
将来的な理想に近づくための「投資」と考えることでコスト面でのデメリットも無くなるのではないでしょうか。
本文がDXを検討する上での第一歩となれば幸いです。