【DX基本編】モバイルアプリのUXデザインにおいて気を付けること6選
多くの企業にとって最大の課題は、最新のトレンドを見極め、適応し、ユーザーに感動を与えるような、より良いサービスを提供することです。それに直結するユーザーエクスペリエンス(UX)の向上は、ビジネス成功の鍵と言えるでしょう。
以前の記事では今年のUXデザインのトレンドを紹介しましたが、本稿はモバイルアプリに焦点を置き、実際にデザインを考える上で「避けるべきこと」と「取り組むべきこと」を3つずつ紹介していきたいと思います。
目次
UXデザインの重要性
優れたUXデザインは、生産性の高い素晴らしい顧客体験を実現します。またユーザーが製品やブランドのファンになることを促します。こうして既存顧客の囲い込みや新規獲得を叶えれば、さらなる事業成長につなげることができます。
UXデザインで避けたいこと
自分のためのデザイン
これはデザイナーにとって最も難しいことの1つです。クリエイティブな業界で働いていればデザインに対してこだわりを持つことは当然のことであり、自らのフィルターを通して事実を捉えようとしてしまうからです。しかし、UXのエキスパートデザイナーは、デザインへの情熱よりもクライアントのニーズを優先するマインドを持っています。自分の欲求と顧客のニーズを切り離すのは容易ではありませんが、自分の責任はユーザーのニーズに応えることであり、自分のエゴを満足させることではないと自分に言い聞かせることが必要な場合があります。
UIとUXの混同
略語が似ていることもあり、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を混同してしまうのはよくあることです。しかし、両者は相互に関連しているものの全く異なる概念を表すため、違いを理解することが重要になります。
UIはユーザーが画面操作するうえで接する視覚的、聴覚的要素のことです。例えばメニューやアイコン、ウィンドウ、そしてナビゲーションが挙げられます。一方でUXは、操作を通しユーザーが体験する全体的な感覚を指します。
複雑なサインアップ
アプリ利用においてユーザーが最初に経験するのはサインアップのプロセスですが、この初期段階の複雑性は全体のUXにも大きく影響します。また、GoogleやFacebook、Twitterといった既存のアカウントで登録できるようにすることもおすすめです。
UXデザインで取り組むべきこと
では、UXデザインにおいて意識して取り組むべきことは何でしょうか。
こちらも3つ紹介していきたいと思います。
ユーザーを理解し、顧客の立場で考える
最も重要なのは、アプリの使いやすさです。つまり根本的にはユーザーを理解していれば伸びるはずなのです。まずは同業界の競合アプリや、ターゲット層が利用するサイトについて徹底的に市場調査しましょう。
シンプルなデザイン
昨今、ミニマリズムやフラットなデザインがトレンドになっています。雑多な要素を取り除き単純な手順でアプリの使用目的が達成できれば、ユーザーは大いに喜びを感じることがわかってきたからです。コンテンツファーストでわかりやすくデザインすると良いでしょう。
使いやすいナビゲーション
アプリにナビゲーションをつけるならば、周囲のフィールドを侵食しないよう、そしてクリック部分には十分なスペースがあることも確認します。こうしてユーザーがスムーズにページを切り替えられるようにすれば、モバイルファーストで使いやすいアプリを作成できるでしょう。
まとめ
ユーザーが楽しんで、便利に使えるための基本的なUXデザインのヒントをご紹介しました。モバイルアプリにおける顧客体験を向上させるべく、アプリ作成時の参考となれば幸いです。